2014年7月22日火曜日

未来への「気付き」

つどいの丘よりこんばんは。
事務局の塚本です。

さてさて、段々と日本列島の梅雨明けのニュースが
聞かれるようになりましたね。
いよいよ真夏です!
みなさま熱中症にはくれぐれもお気をつけください。



夏の日差しを感じるとある週末。
桜ライン311の事務局はお休みではありますが
時に市内にいらした支援者さまの方々に
植樹した桜や私どもの活動をご紹介する機会を
いただくことがございます。

この日は東京から一橋大学の方々にお越しいただきました。
海外からの留学生の方が中心でしたが、
副代表の佐藤の話を通訳の方を通して伝えていただくという形で
浄土寺さまの場所をお借りしてしばし陸前高田の今を
お話をさせていただきました。



桜ライン311としては植樹ボランティアやご寄附などで
活動のご支援をお願いしておりますが、
陸前高田市全体で考えた時に、陸前高田にお越しの目的が
必ずしもボランティアである必要はありません。
ただ来る。それが目的でよいと考えています。
ただただ、その足でこの地に立っていただき、
ただただ、その目でこの地を見ていただきたい、という思いです。

自然と共存している以上こうした地震、津波に限らず
大きな自然災害は世界中で起きる可能性があります。
だからこそ、陸前高田に何が起こったか、どうやって今に至ったのか、
そしてまちのこれから、を知っていただくことで
日本で、世界で、同じようなことが起きた時に、
みなさんが大切な人を守るための「気付き」になればと心から願っています。



みなさんのまちを見渡してみてください。
みなさんのまちの命の「桜ライン」を心の目で見てください。
そしてそれを大切な人と分かち合ってください。
そうして分かち合っていったつながりが
大きな大きな命を守る輪になりますように。



さて、ご参加いただいた学生の方からのご感想をご紹介。
「被災地の方を助けに行くつもりだったのに
不思議にぼくの方が現地の方にいろいろ気付かされました。」
言葉の違い、文化の違いがあり、感じ方も様々だと思います。
でも、そんな中であの場所で「気付き」を感じてもらえたことに
心より感謝いたします。

お越しいただき、ありがとうございました。




浄土寺から見た今の陸前高田市街地の様子です。
この風景が見られるのも、もうあと少しです。
ほどなく、ここ市街地のかさ上げ工事が始まります。
それは市の復興への確実なステップではありますが
そのステップの足元に埋められていくまちの歴史を考えると
今はただ黙って目に焼き付けておこうと思うだけです。

寿

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