事務局の塚本です。
お正月呆けが抜けないままに連休という
再び怠け癖がついてしまいそうな週末でしたが
みなさまいかがお過ごしでしたでしょうか?
快晴の1月11日。
震災から3年10ヶ月目となるこの日、
陸前高田市では成人式の式典が開かれ、
新成人たちが市外からも集まり少し賑やかで華やかな週末でした。
私はというと、市内の高田町川原地区に伝わるお正月の伝統行事
「ガガニコ」呼ばれる獅子舞に参加をさせていただきました。
本番の1週間前に参加が決まるという強行スケジュールのもと
年齢と共に低下する記憶力と俊敏性と戦いながらも練習を重ね
ようやく本番にこぎつけた次第でございます。
獅子舞は大きく3つの担当に分かれます。
対の獅子、お囃子、さいぼうです。
3人で一体の獅子を操りながら舞う獅子舞。
獅子頭に頭を噛んでもらうと、一年を健康に過ごせるということで
みなさんお家から出てきて、頭を噛んでもらっておりました。
お囃子は笛と太鼓。
お天気には恵まれましたが、時折強く吹く北風に指先を震わせながらの演奏。
お疲れ様です。
鮮やかな衣装と独特のお化粧を施し、扇子を振りながら獅子と共に舞います。
無病息災を祈り、獅子舞は市内各所を回ります。
仮設住宅や市営住宅、商店街や福祉施設などに加えて
昨年末に落成式を終えた陸前高田市消防防災センターや、
45号線沿いに残る震災遺構タピックの慰霊碑へも。
来年のお正月にはすっかり風景も変わってしまうであろう高田の市街地。
亡くなられた方々への鎮魂の想い、そしてこの場所での思い出を
それぞれが確かめるように街をねり歩きました。
地元に伝わる伝統行事。
震災により離れ離れになってしまった地区では、
住民の方々がこれまでのように簡単に集まることが難しいのが実情。
それでも伝統を、震災を理由に自分たちの代で絶やすことはできないと
地元の方々を中心に市外県外からのボランティアの方々が集まり
こうした行事を支えているのも今の高田の現実です。
伝統を絶やさない。そんな強い信念と共に厳かに行なわれた「ガガニコ」。
外からやってきた者として何ができるのかはなかなか難しい側面もありますが、
それでも地元の方々にあたたかく迎えていただき、
とても大切な時間を過ごさせていただいた私なのでした。
寿
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